魔法の手

幼い頃の話。
夜寝る前に、急にお腹が痛くなって治らず困っていた。父がお腹に手を当て痛いのが飛んでくようにと言ってくれた。

あれ?痛くなくなった?

あんなに痛かったのに、しばらくすると、次第に痛みがなくなり眠くなった私は寝ようとする。私のお腹は痛みが取れたのだが、父親のお腹が痛くなった様子。
そんなことってあるんだね。

不思議だった幼い頃の出来事。
後にも先にもその時だけだった。
嘘のような本当の話。